子宮ポリープについて

ポリープとは

ポリープとは粘膜から発育したイボを総称して言います。そのポリープが子宮の中にできる良性の腫瘍のことを子宮ポリープと言います。子宮ポリープには、子宮内膜にできる子宮内膜ポリープと、子宮頚管にできる子宮頚管ポリープに大別されます。

子宮にできるポリープについて

子宮内膜ポリープと、子宮頸管ポリープがあります。この2つについて説明していきましょう。

子宮内膜ポリープについて

子宮内膜の基底層に、局所的にホルモンの感受性の高い部分が発生し、この部分に対する女性ホルモンであるエストロゲンの刺激に基づく過形成を原因とします。その局所的にホルモンの感受性の高い部分ができてしまう原因は、まだはっきりとは分かっていません。大きさは小さいもので1cm以下から、大きいもので数cmのものがあります。1つから多数個みつかることもあります。

症状は一般的に不正出血や、重い生理痛、貧血を伴うこともありますが、無症状のことも多いです。そのためたまたま超音波検査やMRIで子宮内膜ポリープが疑われた場合、子宮鏡でさらに詳しく検査します。その時期は子宮内膜が増殖する前の排卵の少し前の時期に行うのが有効です。子宮鏡検査は膣から子宮の入り口を通してスコープを入れて、肉眼的に子宮内腔の状態や子宮内膜の状態を確認するために行われます。こうして肉眼的に子宮の中を観察することにより正確に診断し、診断が正しければ子宮鏡下での子宮内膜ポリープ切除術が行われます。

子宮内膜ポリープで問題となるのは不妊です。子宮内腔の一部に限局してできやや妊娠しにくい状態になっている場合から、子宮内腔全体がポリープに覆い尽くされ不妊の絶対的な原因となっている場合まであります。これは正常の子宮内膜ではないために、卵管で受精した受精卵が子宮に戻ってきてから着床することができずに妊娠が成立しないため、不妊の原因となります。

子宮頸管ポリープについて

子宮から膣につながる細いトンネルの部分を子宮頚管と言います。この子宮頸管粘膜の上皮細胞が増殖しキノコ状に形成されます。小さいもので2~3mm程度、大きいもので1~3cm程度です。ほとんどが1つだけの発生ですが、複数個の場合もあります。子宮頸管ポリープは感染症や炎症が原因になると言われていますがまだはっきりとした原因は分かっていません。症状は痛みはなく、不正出血や性交後の出血がある場合が多いです。稀ですが前癌病変であることもあるため、念のため切除し病理診断が必要な場合もあります。

根元が細い場合は外来で鉗子と呼ばれる器具で簡単にほぼ痛みなく切除できます。根元が太い場合は切除に出血が伴うため手術室で切除することもあります。いずれにしても短時間で終わり、一度切除しても繰り返し再発することが多いです。切除後は出血や再発予防を目的に、電気焼灼、凍結療法、レーザー処理などが施される場合があります。

子宮鏡での切除術について

子宮内腔を子宮鏡で直接観察しながら切除する方法です。そのため取り残しがなく確実にポリープを切除できます。手術の準備として子宮頸管をカメラが入る大きさに広げるため、前処置として水分を含むと徐々に膨らむ器具を挿入します。痛みが軽度伴うことがあるため静脈麻酔下にて行われます。手術後は出血が少ないことを確認できれは帰宅できる場合もありますが、経過観察が伴う場合は、入院をします。

疑わしい時・妊娠を望む時は早めに検査を

子宮頸管ポリープと子宮内膜ポリープでは同じポリープでも原因も問題も違います。しかしどちらも出血がひどくならなければ様子観察できますが出血がひどくなってきた場所は切除することが望ましいです。特に子宮頚管ポリープでは再発することが多いので切除後は定期検診がすすめられます。子宮内膜ポリープでは隠れた不妊の大きな原因となることがあるため、疑われる場合は検査を行い治療されることが望ましいです。


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