流産2~手術

他院でも、お腹の中の赤ちゃんの心拍が停止していることを確認したのは金曜日、手術予定の月曜日までもう動かない赤ちゃんとゆっくり過ごしました。

それまでも、お腹に手をあてて心の中で話しかけていたのですが、この週末はたくさんたくさんお話しをしました。
一緒に入るお風呂も最後、バルコニーから一緒に景色を眺めるのも、一緒に夢を見るのもこれで最後。
2週間前の検診の時に心拍が確認できて、この世でいちばん幸せなんじゃないかと思えるような週末を過ごしたのに、短期間でこんなことになってしまうとは…。

とにかくさびしくてさびしくてたまりませんでしたが、残りわずかな時間を大切に過ごしました。
この妊娠の時は、とにかく眠いという初期症状だったのですが、このような形になっても悲しいかなまだ眠いんですよね。

同じ経験をしたことのある友人も、つわりは残っていてそれがつらかったと言ってました。

 

hCGについて
ヒト絨毛性ゴナドトロピンといい、Human chorionic gonadotropin の頭文字をとってhCGと呼称されています。
着床をすると分泌される糖タンパク質です。
妊娠判定薬は、このhCGが分泌したことにより陽性反応を示します。
ですので、前述の化学流産の場合も、ほんの少しだけこのhCGの数値が出ていたりします。
流産をしたからといって、hCGはすぐには0になりません。
そのため、しばらくの間はつわりと同じ状態が続いたり、胸の張りが続いたりします。

手術当日、念のため内診をして状況を確認します。

ぴくりとも動かず、しーんとしたたたずまいのままでしたが、もう私は覚悟ができていたので「ではこのまま手術にうつりますね」と言われても、落ち着いていられることができました。

ただ、手術まで過ごす病室に行くまでの間、新生児室の前を通らなければいけなく、かわいい赤ちゃんの声が聞こえた時は涙をがまんすることができませんでした。

手術までの間、子宮口を広げる「ラミナリア」というものを入れます。
ネットの情報でとても痛いと聞いていたのですが、息を深くはき気持ちを平らにしていたら、思ったほど痛くは無かったです(個人差はあるかと思います)。

手術はあっという間でした。

麻酔が何となく覚めた時、思わず看護師さんに、「また妊娠することができるでしょうか?」と聞いてしまいました。
意識朦朧としていたのに、どうして咄嗟にそんな言葉が出たのかも不思議でした。
すると看護師さんは、少し困った顔をしたけど、「そのための手術だったんですよ」と次に希望がつながる答えをしてくださいました。

私は結果的にはここで出産が出来なかったのですが、この時の言葉は高齢だった私にずっと希望を与えてくれました。

費用は保険がきいたのか、10,000円と想像していたより安く感じました。

術後は感染症を防ぐため1週間はお風呂禁止でシャワーのみです。
お仕事は本当なら1週間くらい休んだほうが良いとのことでしたが、上司の許可ももらえそうになかったので3日間休み、術後1週間に子宮のもどり具合や出血を確認し、今まで通りの生活に戻りました。

私の場合は、稽留流産というものでしたが、これも私のように手術までに少し日数がある人は、その間に進行流産や完全流産になってしまう場合があります。
とてもつらい出来事でしたが、きっとまたこの子はきてくれると思い、前を向くことにしました。


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