AMHって?不妊との関係性と基準値は?

AMHとは

女性の卵子は生まれる前に作られており、卵巣の中に卵子として保存されています。
そのため加齢と共に卵子の質や数は減っていくといわれています。

ovum

一般的に、生まれた時には200万個ある卵子が初経時に約30万個、35歳の時には約2~3万個まで減ってしまいます。
つまり、35歳の時には生まれた時の1~2%程度の卵子しか残っていないことになります。

しかしその卵子の減り方には個人差があります。
そこで近年「自分の卵巣にどのくらい卵子が残っているか?」その目安がわかる検査としてAMHが注目されています。

AMHとは、アンチミューラーホルモン(または抗ミューラー管ホルモン)の略で、発育過程にある卵胞から分泌されるホルモンであり、その値で自分の卵巣の中に残っている卵子の数を予測することができると言われています。
このAMHを判定する検査は血液の採取によって行われます。

 

AMHの基準値

次にAMHの基準値についてですが、一般的には、若い人ほど基準値が高く、加齢に伴い低くなります。
そのため、AMHに関しては年齢によって基準値は異なります。

27歳以下:5.77

28~29歳:5.58

30~31歳:5.23

32~33歳:4.61

34~35歳:3.65

36~37歳:3.02

38~39歳:2.40

40~41歳:1.72

42~43歳:1.33

44~45歳:0.81

46歳以上:0.53

となっております。(新試薬による基準値となります。)

 

AMHが低いからといってあきらめないで

必ずしもAMHが年齢と相関関係にあるわけではありません。
若い人でも数値が低い場合もあります。
そしてAMHが低いからといって妊娠できないわけではありません。

先ほども書いた通り、AMHは卵巣の中にある卵子の数を予測するものであり、卵巣そのものの機能が低いことを示すものではないのです。
そのため、卵子の質や卵巣機能に問題がない場合は妊娠が望めます。
ただし、卵巣の中に残る卵子の数は少ないため、AMHが高い人に比べると妊娠にチャレンジできる回数は少ないといえます。
それは不妊治療ができる時間も短いことを意味します。
そのため体外受精などにステップアップし、治療を行う人も多くいます。

逆にAMHが基準値より高く、残っている卵子の数が多いとしても卵子の質や、卵巣機能の低下がある場合には、妊娠が難しくなる場合もあります。
特にAMHの値が高い場合には、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)が疑われる場合もあります。

卵子の老化を止めることや、卵子の数を増やすことは現代の医療では不可能ですが、卵子が早く老化しないようにするための方法はいくつかあります。抗酸化作用のあるビタミンA・C・Eやミネラルが豊富な食材をとることや、飲酒や喫煙、ストレスや紫外線などを避けることが重要といわれています。

AMHは、妊娠の可能性を探ることができる検査です。
この検査が全てというわけではありませんが、他の検査結果と総合的に判断して治療の方針が決められます。


PAGE TOP