不妊治療で確認するホルモンって?

不妊症は様々なホルモンバランスの崩壊によっても起こる症状と言われています。
では実際、どのようなホルモンが異常になると不妊になってしまうのでしょうか。
今回は不妊症に影響を与えると言われるFSH、LH、PRL、TSHの4つのホルモンを説明したいと思います。

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FSHとは?

FSHの正式名称は卵胞刺激ホルモンといいます。

FSHは男女共に分泌されているホルモンで、双方の生殖機能に重要な役割を果たしています。
女性のFSHは卵胞を育てる働きをし、男性には精子の生成を促します。

FSHの基準値は年齢によっても変わりますが、卵胞期は5.2~14.4mIU/mL、排卵期は5.6~14.8mIU/mLが基準になります。
このFSHの値が基準よりも高くなると卵巣の働きが弱まり不妊の原因になると言われ、不妊検査で必ず確認するホルモンの一つです。

FSHは閉経が近づくにつれて自然と高くなっていくものですが、タバコやお酒の摂取など腎臓や肝に悪い生活習慣を続けホルモンバランスが乱れてしまうと若くてもFSHの値が上がりやすくなります。
FSHの値を上げないためにも、ホルモンバランスを崩さない生活を心掛けるといいですね。

 

LHとは?

LHの正式名称は黄体形成ホルモンといいます。

LHは子宮内で托卵を促し、子宮内膜を維持して受精卵が着床しやすい体内環境を作り出してくれます。
尿になって排出されるので、市販の排卵日検査薬は排出されるLHを利用して排卵日を予測しています。
男性にも分泌されているホルモンで、男性ホルモンの合成や分泌を促す効果があります。

基準値は個人差もありますが卵胞期は1.8~7.0mIU/mL、排卵期は5.6~34.9 mIU/mLが基本の基準値になります。
この数値が基準より高いと不妊になりやすいので、注意が必要です。

 

PRLとは?

PRLの正式名称はプロラクチンといいます。
PRLは乳腺の発達と乳汁分泌に関係するホルモンで不妊には無関係だと思われがちですが、PRLの数値が高いと「高プロラクチン血症」になってしまいます。

この高プロラクチン血症になってしまうと妊娠後の体の状態になってしまい、着床や排卵を体が自然と抑えてしまいます。
高プロラクチン血症は非常にわかりにくい病気で、妊娠していないのに母乳が出るなどの症状がでない限りは普通は気づきません。

どんなに妊活をしても妊娠しない場合は高プロラクチン血症の可能性があるので、早めに検査に行く事をおすすめします。
またPRLは男性にも分泌されていて、前立腺などの性機能に影響を与え最悪の場合はEDになってしまう事もあります。
ストレスを減らしたり栄養バランスの良い食事を心がけるなど、ホルモンバランスを乱さない生活習慣を心掛けるといいと思います。

 

TSHとは?

TSHの正式名称は甲状腺刺激ホルモンといいます。

自律神経に影響を与えるとして有名なホルモンですが、TSHが乱れてしまうとその影響で体全体の女性ホルモンが乱れてしまい、その結果排卵などにも悪影響を与えて不妊症になってしまうのです。
TSHは数値が高くなると橋本病などの甲状腺機能低下症になってしまい、逆に低すぎるとバセドウ病で有名な甲状腺機能亢進症を発症してしまいます。

このどちらかを発症してしまうと不妊治療を始める事が出来なくなってしまうので、不妊治療の初期に必ず検査で数値を調べられるほど重要なホルモンです。

不妊以外にも甲状腺刺激ホルモンが異常になると、流産のリスクが高まると言われています。
不妊だけではなく、何度妊娠しても流産してしまう人は、甲状腺刺激ホルモンの異常を疑ってみるといいでしょう。


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