本格的な不妊治療へ(2)~新しい上司

今でも思います。

このタイミングで上司が異動していなかったら今の私はありません。
そして、目の前にいるこの双子たちも存在していなかったんだと。

かつて、私の職場はあまり女性の異動が無いようなところでしたが、表面上だけでも「輝ける女性」を打ち出したいのか、ここ数年女性の異動や昇進が増えています。

今までの私の上司は上から覚えめでたき方で、大抜擢でこの部署にやってきたのがまるで昨日のことのように思えます。

そんな彼女がいなくなります。
治療のことを言い出しにくい厳格な人とはいえ、彼女がいなくなことは業務面においては不安なことだらけでした。

ですが、新しくやってきた上司(こちらも女性)は、そんな不安も吹き飛ばしてくれるほど明るく、笑顔の絶えない人でした。更に仕事もさばけ、私たち部下を守ろうという責任感が異動当初から感じられました。

そうなると「こんないい人にむしろ治療のことなんて言えないよ」と思ってしまった私。

でも、チャンスを逃すと二度ときちんとした治療ができないと思い、意を決して、

「自然でがんばってきたけど1度流産をし、限界を感じていること」

「治療をしたいこと」

「でもその治療で突然の欠勤や遅刻・早退があること」を話しました。

上司の回答は、

「いいよ!後悔の無いようにしておいで」

即答でした。
涙が出そうでした、ていうか出ました。

それからというもの、上司は食生活が大切だからとお弁当を作ってきてくださったり、テレビで生殖医療の特集がある時は教えてくれたり、勤怠以外のことに関しても色々と気遣ってくださいました。

Lunch

私が妊娠し、産休を取る時にも部署が困らなくてすむような環境作りをしてくれました。

そんなこんなで、予約していたクリニックの初診の日も近づき、ようやく43歳にして本格的な不妊治療への第一歩を踏み出したのです。


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